性質および化学反応

　２００４年７月にわが国の理化学研究所において加速器グループの森田らにより²⁰⁹Bi + ⁷⁰Zn → ²⁷⁸Uut + ¹nの反応によりその娘核種²⁷⁴Rgおよび²⁷⁰Mtと伴に合成に成功した。これはわが国初の元素発見の歴史として残ることが期待される。113番元素という意味で暫定的にウンウントリウムUnuntriumと呼ばれている。
　化学的性質は7s軌道の相対論効果による閉殻性により、タリウムよりさらに１価の陽イオンを形成する傾向が強くなり、アルカリ金属的になることが予想される。

放射性元素

電子配置	1s²2s²2p⁶3s²3p⁶3d¹⁰4s²4p⁶4d¹⁰4f¹⁴5s²5p⁶5d¹⁰5f¹⁴6s²6p⁶6d¹⁰7s²7p¹ [Rn]5f¹⁴6d¹⁰7s²7p¹
第一イオン化エネルギー	kJ/mol	eV
電子親和力	kJ/mol	eV

密度	g/cm³
結晶格子	格子( )　a= nm
融点	℃
沸点	℃

地殻中存在比	ppm
海水中存在比	ppm
大気中存在比
宇宙存在比(Si=10⁶)

同位体
核種	相対質量	スピンパリティー	半減期	天然存在比	壊変
²⁷⁸Uut			0.24 ms	-	α
²⁸⁴Uut	284.17808		0.48 sec	-	α
²⁸⁵Uut	285.178732		2 min	-	α, SF
²⁸⁶Uut	286.180481		5 min	-	α, SF
²⁸⁷Uut	287.181045		20 min	-	α, SF

Uut

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