性質および化学反応

　２００３年、ロシアのドブナにある合同原子核研究所においてYakushevらによりサイクロトロンで233MeVまで加速したカルシウムイオンを照射して²³⁸U + ⁴⁸Ca → ²⁸³Uub + 3¹nの反応により合成され、その化学的挙動が調べられた。112番元素という意味で暫定的にウンウンビウムUnunbiumと呼ばれている。
　7s軌道の相対論効果による閉殻性は6s軌道の場合よりさらに強くなり、単体は水銀よりもさらに揮発性で、水銀のような金に吸着する性質は弱く、ラドンなどの希ガスと似た挙動を示すことが確認されている。

放射性元素

電子配置	1s²2s²2p⁶3s²3p⁶3d¹⁰4s²4p⁶4d¹⁰4f¹⁴5s²5p⁶5d¹⁰5f¹⁴6s²6p⁶6d¹⁰7s² [Rn]5f¹⁴6d¹⁰7s²
第一イオン化エネルギー	kJ/mol	eV
電子親和力	kJ/mol	eV

密度	g/cm³
結晶格子	格子( )　a= nm
融点	℃
沸点	℃

地殻中存在比	ppm
海水中存在比	ppm
大気中存在比
宇宙存在比(Si=10⁶)

同位体
核種	相対質量	スピンパリティー	半減期	天然存在比	壊変
²⁸⁰Uub	280.167039	0⁺	1 sec	-	SF, α
²⁸³Uub	283.171792		4.0 sec	-	α＞90, SF＜10
²⁸⁵Uub	285.174105		34 sec	-	α

Uub

周期表TOP