性質および化学反応

　１９７５年にソビエト連邦（現在のロシア）およびアメリカでほぼ同時に１０６番元素の発見が報告された。ソビエトの報告では鉛にクロムイオンを照射し²⁵⁹Sgを、アメリカでの報告では²⁴⁹Cf + ¹⁸O → ²⁶³Sg + 4¹nの反応で１０６番元素を得ている。元素名は超ウラン元素の化学分野を開拓したG.T.Seaborgにちなみ１９９７年に決定された。。
　²⁴⁸Cm + ²²Ne → ²⁶⁶Sg + 4¹nの反応で得られた原子をエアロゾルジェットで搬送し、等温ガスクロマトグラフを用いた気相系において、塩化チオニルと塩素ガス混合気体中でオキシ塩化物SgO₂Cl₂を生成することが確認され、タングステンと同じ化学的挙動をすることがわかった。

放射性元素

電子配置	1s²2s²2p⁶3s²3p⁶3d¹⁰4s²4p⁶4d¹⁰4f¹⁴5s²5p⁶5d¹⁰5f¹⁴6s²6p⁶6d⁴7s² [Rn]5f¹⁴6d⁴7s²
第一イオン化エネルギー	kJ/mol	eV
電子親和力	kJ/mol	eV

密度	g/cm³
結晶格子	格子( )　a= nm
融点	℃
沸点	℃

地殻中存在比	ppm
海水中存在比	ppm
大気中存在比
宇宙存在比(Si=10⁶)

同位体
核種	相対質量	スピンパリティー	半減期	天然存在比	壊変
²⁵⁹Sg	259.1145	(1/2⁺)	0.48 sec	-	α～90, SF～10
²⁶³Sg	263.118322		1.0 sec	-	α＞70, SF＜30
²⁶⁵Sg	265.121114693	(1/2⁺)	7.4 sec	-	SF＜57, α＞43
²⁶⁶Sg	266.122065	0⁺	21 sec	-	SF＞50, α＜50
²⁶⁸Sg	268.125606	0⁺	30 sec	-	SF, α
²⁷⁰Sg	270.130329	0⁺	10 min	-	α, SF
²⁷¹Sg	271.133472		2.4 min	-	α～50, SF～50
²⁷²Sg	272.135158	0⁺	1 hr	-	SF, α
²⁷³Sg	273.13822		1 min	-	SF

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