性質および化学反応

 1964年にソビエト連邦(現在のロシア)のドブナ研究所(Dubna)のG.N.Flerovらは242Pu + 22Ne → 260Rf + 41nの反応で104番元素が生成することを報告している。一方アメリカのA.Ghiorsoらは261Rfを合成しイオン交換樹脂による挙動がハフニウムに類似することを確認している。
 以前はソビエトの研究グループが核物理学者I.V.Kurchatovの名前をとってクルチャトビウムKurchatoviumと命名し、またアメリカの研究グループでは、金箔にα線をあて、その一部が散乱されることから原子核の存在を実験的に明らかにしたE.Rutherfordの名前をとってラザホージウムRutherfordiumと命名し二つの名称が並行する時代がしばらく続いたが、1997年にラザホージウムに統一された。
 塩化物は揮発性が高いことが確認され、これはラザホージウムがトリウムよりもハフニウムに類似し、アクチノイドは103番のローレンシウムで終結し、104番元素は4属元素であることを意味する。しかしながらZrおよびHfはフッ化物イオンに対して安定な錯体を形成するが、Rfは錯生成定数がはるかに小さく、性質が異なっていることがわかった。このような超重元素の異常性は、原子核の高い電荷による相対論効果に起因していることが考えられるが詳しいことはわかっていない。
放射性元素



電子配置
1s22s22p63s23p63d104s24p64d104f145s25p65d105f146s26p66d27s2
[Rn]5f146d27s2
第一イオン化エネルギー
580 kJ/mol
6.0 eV
電子親和力
  kJ/mol
  eV
密度
  g/cm3
結晶格子
 格子( ) a= nm
融点
 ℃
沸点
 ℃
地殻中存在比
  ppm
海水中存在比
  ppm
大気中存在比
 
宇宙存在比(Si=106)
 


同位体
核種
相対質量
スピンパリティー
半減期
天然存在比
壊変
261mRf

261.109024

  
78 s
-
 
263Rf

263.112547

3/2+
15 m
-
SF, α
264Rf

264.113985

0+
1 hr
-
α
265Rf

265.116704

  
13 hr
-
α
266Rf

266.117956

0+
10 hr
-
α, SF
267Rf

267.121529

  
2.3 hr
-
SF
268Rf

268.123644

0+
6 hr
-
α, SF


n
H
He
Li
Be
B
C
N
O
F
Ne
Na
Mg
Al
Si
P
S
Cl
Ar
K
Ca
Sc
Ti
V
Cr
Mn
Fe
Co
Ni
Cu
Zn
Ga
Ge
As
Se
Br
Kr
Rb
Sr
Y
Zr
Nb
Mo
Tc
Ru
Rh
Pd
Ag
Cd
In
Sn
Sb
Te
I
Xe
Cs
Ba
Hf
Ta
W
Re
Os
Ir
Pt
Au
Hg
Tl
Pb
Bi
Po
At
Rn
Fr
Ra
Rf
Db
Sg
Bh
Hs
Mt
Ds
Rg
Uub
Uut
Uuq
Uup
Uuh
Uus
Uuo
La
Ce
Pr
Nd
Pm
Sm
Eu
Gd
Tb
Dy
Ho
Er
Tm
Yb
Lu
Ac
Th
Pa
U
Np
Pu
Am
Cm
Bk
Cf
Es
Fm
Md
No
Lr



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